画像提供:14プロジェクト事務局
世界最高峰“エヴェレスト(8,848m)”をはじめとする山で、
この地球上に標高8,000mを超える山は全部で14座。
この14座すべてはヒマラヤ山脈とカラコルム山脈にあり、世界で最も高い山々が連なることから、
この山脈地帯は、『世界の屋根』ともいわれている。
“エヴェレスト(8,848m)”を筆頭に標高の高い山から順に紹介しよう。
果たしてあなたは幾つの山をご存知だろうか。
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ネパール名ではサガルマータ(世界の頂上、大空の頭)、中国名ではチョモランマ(世界の母神)と呼ばれるヒマラヤ山脈にある世界最高峰の山。日本で最もポピュラーに通称されている『エベレスト』という呼称は、インド測量局で長官を務めたジョージ・エベレストにちなんで命名されたもの。
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K2(ケーツー)は、カラコルム山脈にある山でエベレストに次いで世界第2位の標高。パキスタンのギルギット・バルティスタン州と、中華人民共和国のウイグル自治区との国境に位置する。K2という呼称は、カラコルム山脈測量番号2号を意味する“Karakorum No.2”の頭文字をとったもの。
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カンチェンジュンガは、ネパール東部とインド・シッキム州の国境にあるシッキム・ヒマラヤの中心をなす山群の主峰。カンチェンジュンガという名前はチベット語で「偉大な雪の5つの宝庫」「偉大な雪の5 つの宝庫」といった意味をもつといわれる。標高はエベレスト、K2に次いで世界第3位。
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ローツェ(Lhotse)は、ヒマラヤ山脈のエベレストの南に連なる山。ローツェはチベット語で「ロー=南、ツェ=峰」の意で、エベレストの南峰であることを意味している。標高は世界第4 位。主峰の他に中央峰(8,414m)、シャール峰(8,383m、東峰)がある。
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マカルーは、ピラミッド状の堂々とした山容で、エベレストの東方に位置し、ネパールとチベットにまたがるマカルー・バルン国立公園内にある。その山頂は四角錐状になっており、狭い鞍部を挟んだ北側には別の頂であるチョモロンゾがある。
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チョー・オユーは、ネパールと中国チベット自治区にまたがって鎮座する山。チョー・オユーとは、シェルパ語で「トルコ石の女神」の意味。
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ダウラギリはサンスクリット語で「白い山」という意味。日本人登山家として14座完全登頂に成功した竹内洋岳が14座目に登頂した山として、日本では象徴的な1座となった。また、南東稜は危険度が非常に高く、有力登山家もことごとく敗退していたが、1978年に日本人登山家の山田昇が南東稜の初登頂に成功。
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マナスルの名はサンスクリット語で「精霊の山」を意味するManasaから付けられた。8,000m峰14座の中で唯一、1956年5月9日に日本隊が初登頂した記念すべき山。今年(2016年)は日本隊初登頂から60周年にあたり、注目が集まっている。
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ナンガ・パルバットの名は、ウルドゥー語で「裸の山」を意味し、その周囲に高い山がないことに由来している。南側のルパール壁は標高差がなんと4,800mという世界最大の標高差を誇り、また屈指の登攀難壁といわれている。
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アンナプルナの名は、サンスクリット語で「豊穣の女神」の意味。8,000m峰の中で、初めて登頂された山でもある。
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ガッシャーブルム1峰は、ガッシャーブルム山塊の最高峰。ヒドゥン・ピークとも呼ばれる。山名の意味は「輝く峰」と言われることも多いが実際はバルティ語(現地のチベット語方言)で「美しい山」の意味である。
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北峰、中央峰、主峰の三つのピークからなり、その連なりが広いことから、「広い頂」を意味する「ブロード・ピーク」と呼ばれるようになった。現地のバルティ語では「ファイチャン・カングリ」といわれており、現地住民には「ブロード・ピーク」という呼称はあまり受けれられていない。
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ガッシャーブルム2峰は、ガッシャーブルム山塊にあり、1峰に続いて高い2峰が世界第13位の標高となっている。山名の意味は「輝く峰」と言われることも多いが実際はバルティ語(現地のチベット語方言)で「美しい山」の意味である。
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チベット側の呼び名「シシャパンマ」は「牧草が茂る草原にそびえる山」。長い間、ネパール語で「聖者の住居」を意味する「ゴサインタン」と呼ばれていた。8,000m峰全14座の中で、完全に中国領内(チベット)にある唯一の山で、14座において世界で最後に登頂された山でもある。